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VC++の使い方 > VS .NET 60日間限定評価版を斬る
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VS .NET 60日間限定評価版とは
いろいろ実験してみた
アクティべーション
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VS .NET 60日間限定評価版とは

日経ソフトウェア2002年7月号(1150円・日経BP社)には、Visual Studio .NET の評価版(DVD-ROM)が入っています。 60日1ライセンス1マシンのみの試用ということですが、どこが新しくなったかを知るにはよい機会ではないでしょうか。

このように、雑誌やムックの付録に VS .NET の評価版が付いてくることは予測できます。ここでは、評価版の全貌に迫ってみたいと思います。


ポイントとなるのは60日1ライセンス1マシンのみの試用可能という点です。Visual Studio を起動するためには Windows XP と同じようなオンライン認証(アクティべーションという)が必要となります。そのため、試用期限が過ぎたら OS ごと再インストールして、また60日試用する・・・といったことは不可能なんでしょう。これもアクティべーションのシステムがあるからこそできる技です。Microsoft さん、頭いいです(冷汗)

アクティべーションのためには、インターネットに接続可能なマシンである必要があります。また、雑誌付録の評価版は DVD-ROM に収録されているので、DVD-ROM ドライブがないとダメなので注意してください(DVD-ROM のあるマシンから、DVDをネットワーク共有で読み出し可能にする方法もありますが・・・インストールするマシンと LAN で繋がっている必要があります)。さらに、VS.NET の仕様として Win2K、XP などの NT系にしかインストールできません。95/98/Me にはインストールできません。

いろいろ実験してみた

インストール前に、DVD の中身をざっと眺めてみました。いろんなフォルダがあったけど、program files\microsoft visual studio .net\フォルダの中に、vb7, vc7, vc#, msdn, common7などが入っていました。ここが中枢なのでしょう。MSDN は従来の HTMLヘルプをさらに発展(?)させた新しい形式(XXX.hxi, XXX.hxs という2つのファイルが対になっている)で保存されている模様。また、注目すべきは、common7\graphicフォルダの中のリソース類です。絵心のないプログラマのために、ありがちなカーソル・アイコン・ビットマップなどがそろっていました。


前置きが長くなりましたが、早速インストールしてみます。ここでは、まっさらの Win2K に VS.NET 試用版をインストールしてみました。まずは 『 Windows コンポーネントのインストール』 ということで、SP2 や IE6, .NET FrameWork などをインストールさせられました。すでに、SP2 や IE6 をインストールしている人は、この作業はすぐ終わるでしょう。

コンポーネントのアップデート
コンポーネントのアップデート

次に、プロダクトキーの入力です。これがすむと、インストールするアプリケーションの選択です。空き容量に注意しながらインストールしなければなりません。なんせ、フルにインストールすると 3.6G 以上ってことです。ここでは、Office系アプリケーションと同様に、HDD にコピーを作成するか、DVD-ROM から実行するかを選択できます。MSDN ライブラリ(ドキュメント)は、DVD-ROM から実行するようにすれば HDD 容量の節約になるでしょう。DVD-ROM から実行したい項目を選んで、下図の赤丸の部分で変更すればよいです。ちょっと発見しにくいオプションです(−−;;

インストールするアプリケーションの選択
インストールするアプリケーションの選択


インストール終了後、アクティべーションせずにどこまで実行できるかを試してみました(悪人)。まず、ヘッダファイルやMFCやランタイムライブラリのソース類は問題なく閲覧できました。というか、これを防ぐ手段を考えるほうが無茶。さらに、SPY++ などの開発支援アプリケーションも問題なく動きました。あと、驚いたのが MSDN を閲覧できたコト。新しい MSDN を改造する方法は、[[MSDN ライブラリへの統合方法[MSDNの改造]:]]に記述されています。MSDNの最新版が手に入る・・・というだけでも、試用版は安いかもしれません(こんなこと言ったら怒られるか?)

唯一(といってもいい)動かなかったのが、Visual Studio .NET 本体。といってもこれが動かなきゃー、元も子もないんですが。アクティべーションを拒否すると、VS.NET が終了しちゃいました。これは、素直にアクティべーションしなきゃいけないですね。アクティべーションしたっていう情報はどこに記録されるのかなぁ(なぞ)

アクティべーション

アクティべーションってどーゆープロトコルで実装してるんだろう? プロクシ立てて、そこ経由でアクティべーションしたらログとれるんでしょうねぇ。でも、個人情報が流出しないことを第一とする Microsoft さんですから、ここはきっと暗号化してくれるんでしょう。暗号化方法に関して、Microsoft のWindows XP の プロダクト アクティベーションに関してには次のような記述がありました。

マイクロソフトはエンド ユーザーの個人情報を保護するために、特殊な数学アルゴリズムを用いてインストールIDのもととなるハードウェアハッシュをハードウェアに関する情報を使って生成しています。ハードウェアハッシュが一度生成されると、そのハードウェアハッシュからもとのハードウェアに関する情報は探知できません。またハードウェアハッシュを生成する際に、ハードウェアに関する情報は、マイクロソフトではなく、PCに搭載されているソフトウェアのアルゴリズムを通じて送られます。もともとのハードウェアに関する情報がマイクロソフトに知られたり、送られることはありません。エンド ユーザーの個人情報の保護は、マイクロソフト プロダクト アクティベーション(ライセンス認証)の一番の目標なのです。

マシン情報をハッシュキーに暗号化するというニュアンスです。ってことは、アクティべーションのログさえとれたら、同じマシンになら何度でもインストール出来たりするんだろうか? ただ、この暗号自体を SSL かまして暗号化しているらしい。ってことは・・・、んー、SSL の仕組みが分かってないので分かりません。ま、なんにしてもアヤしいことが出来ないようにしっかりと対策とられているんでしょうなぁ〜〜。以上、すべて憶測でした。