同じ寮の人間で集まってぞろぞろと。最寄り駅のあまりの田舎っぷりにびっくりする。田んぼまではいかないけど、駅前にはコンビニがかろうじであるレベルで、飲食店は競争すらしていないぐらいに少ない。
寮は危惧していたほどボロくはなかったけど、部屋は狭い(5畳)。トイレ・風呂共同なので、部屋が狭くてもやってはいけるかな。
帰りに汚い定食屋でみんなでご飯を食べる。いい値段なのに普通の味。こんなもんだ。こんなもんだ…。
ホテルに戻って休憩。夜7時頃、一人で動き出す。まず、青葉という有名ラーメン屋に行こうとしたが、スープ切れ。どうやらちょうど夜7時ごろに閉まるらしい。
しかたがないので、大勝軒というつけ麺のお店へいく。麺が素朴な味でおいしい。さすがは無添加。つけ麺なんて初めて食ったけど、こっちではよくあるようだ。ところ変われば文化が変わるもんだ。
その後、ドンキホーテで洗面グッズを買う。ドンキホーテ、便利やなぁ。なんでも揃ってる。すげー。
そのあと、新宿へ出て西新宿のヨドバシカメラへ。カメラのバッテリーや電源の延長コードを購入。PL フィルタに心惹かれるも、初任給まで取っておくことにする。
新宿で表通りを歩いているのは集団ばっかり。ここは一人で来るところではなく、みんなで来るところなんだろう。道沿いに並ぶ店は、どれもゆったりと休めそうなお店には見えない。どの店にも客があふれていて、どの店もチェーン店のようで、京都にいた頃ならば敬遠していたようなお店ばっかりだ。
そう考えたところで、気づいた。今、自分が求めている街は、抽象的な概念としての街ではなく、京都のそのものだったんだ。東京で京都を探している。そんなもの、あるはずがない。妥協しなきゃいけないのに、それは分かっているのに、それでも東京のどこかに京都の日々の欠片を求めている。欠片が見つからなくて悲しくなっている。
悲観的になっているわけにもいかず、勢いで英国PUBのチェーン店「HUB」に入る。お店はお客でいっぱい。ゆったりとくつろぐことなど無理そうだった。席に着く1秒前まで確かにそう思っていたのに、座ってみるとそうではなかった。ほどよい薄暗さと、英国を模したところもよかったのだが、先週末以来の修羅場、そして今週からの慣れない環境、新しい同僚…。思えば落ち着く時間なんてなかった。だからこそ、不本意ながら落ち着いてしまったのだろう。混雑した店内の喧噪すら心地よくなってくる。居場所がないと思っていた東京に順応した瞬間だったのかもしれない。
しかし、ゆっくり落ち着いてばかりもいられない。月曜日からは、研修が再開する。その後も交流、引越、職場が怒濤のように押し寄せてくる。新しいことだらけ。ただただ、精一杯努力するしかない。
普段使いのできるお気に入りの飲み屋と飲み友達を見つけられますように。
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