お昼は新町仏光寺下ル西側の旬風庵に行ってみる。木乃婦よりちょっと南。
町屋というよりも民家の間取りをそのまま活かしたような店内だ。一応はフレンチの構成に従ってはいるが、出てくる料理は和のテイストがふんだんに盛り込まれている。最後にご飯と漬物が出てくのだけど、それに違和感を感じないくらいに。お店の自称ジャンルは「創作 Dining」。まさにそれがぴったりなカテゴリーだ。創作と名乗っておきながら、なんとかの生春巻きとか、豆乳のなんとかなどといったありふれた料理は出てこない。他のお店にはない光る工夫がある品が次々と出てきて楽しいぐらいだ。
食べたのはメインを一品選べる2,800円のコース。はじまりの一皿、トビウオと白ばいがいのタルタル(写真下中)は、ばいがいのぷにぷに感とアボガドの組み合わせが新鮮だった。前菜盛合わせ(写真右下)も種類が多いのに、どれもちょっと工夫があって、他の店のものとはどこか違うのが面白い。例えば、鰻と海老の春巻は、口に入れて味わったときの音が、パリパリではなくサクサクだった。パンみたいな皮だった。
スープはオマール海老の茶碗蒸しスープ。これがまたうまい。アワアワだったり、フワフワのパンが浸してあったり、プリプリの海老が入ってたり。工夫たっぷり、幸せたっぷりだ。メインの豆鯵のエスカベッシュ(写真右上)もよかった。
途中に ユノディエールのパンが出てくるし、さらにご飯、漬物、デザート、飲物まで付いて2,800円。お腹一杯のお値打ちランチ、大絶賛でお勧めします!
京都市美術館でルーヴル美術館展を見る。あまりの写実的さに衝撃を受けまくる。ここまで質感を表現できるものなのか。写実以上の美しさや神秘さも痛いくらいに伝わってきた。
いずれも図録からでは絶対に読み取れない感動。生で見れてよかったですよ。
岡崎で芸術と触れ合ったあとには六盛茶庭でスフレでもいかが? ガイドブックに載ってそうなコースだが、住んでいると、こういう王道コースはやらないもんだ。
ということで、六盛茶庭のスフレを初体験。初めてなのでオーソドックスにバニラスフレ(735円)を注文する。注文してから作るのでしばし待つことになる。机の上にはスフレの食べ方がおいてあって、期待を膨らませながら待つこととなる。
しばしの歓談ののち、スフレが到着。いざいただきます。てっぺんに穴を空けて、バニラソースを流し込む。温かいスフレ生地とバニラの味が絡まって楽しい。
なるほど、パイ包み焼きなる料理があるが、スフレはそれのお菓子バージョンなのか。納得。生地の柔らかさ、そして温かさがうれしい。専門店ならでわのこだわりまで味わえるのが幸せだった。
仁王門通りで見つけた周辺地図。この辺は寺町〜烏丸間の縦の通り名に「新」をつけた通りでいっぱいだ。
クリックで拡大というのも、京都御苑が今の場所に移転するにあたって、その場所に住んでいた人達がまとまってこの地に移住してきたからだ。昔の名残を忘れないために、昔住んでいた通りの名をつける。地名の接頭語「新」には移住の歴史が埋もれている。
続いて、ホテルオークラ西側の桂小五郎の銅像をみる。幾度も前を通っていたのに気付いていなかった。
百数十年程前、この地には長州藩があって、日本の未来を案じる人々がいたわけだ。自分が生きてきた25年の高々5〜6倍でその時代になる――そう考えると新撰組も遠くない過去の話に聞こえてくる。
自遊空間で突いたり歌ったり。全力少年の歌詞が染み入る。
その後、大豊ラーメンでラーメン(600円)を食べる。濃いんだけどうまいよ。
自遊空間からラーメンのコースをたどっていると、研究室の飲み会を思い出す…。
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