2日目は万里の長城へ。タクシー貸切、ツアー、バスなどの選択肢があったのだけど、タクシーは気まずい、ツアーは高い、という理由でバスを選択。919番のバスを探していると、万里の長城域の周遊バスを発見。1人50元(600円ほど)で、万里の長城では2時間ほど時間をくれるらしい。万里の長城で帰りのバスを新たに探すのはリスキーなので、無難にこちらを選択。
周遊バスは客がある程度集まったら出発するらしいのだけど、今日はあまり客が集まらず、なんと乗用車に詰め込まれる。中国人の2人が運転席・助手席に乗って2人で楽しくおしゃべりしながら連れ回してくれる。タクシーだと会話ができなくて気まずいけど、これなら全然問題なし。つまり、150元にて貸切タクシー状態。普通に貸切タクシーをお願いすると500元ぐらいするらしいので、かなりお得に。運がいいのかも!
まずは明皇宮蝋像館という蝋人形歴史博物館に連れて行かれる。このあと、ツアーでは定番(?)の宝石ショップに連れて行かれたり、梅菓子の店に連れて行かれたりする。こういうのは日本でも台湾でもタイでも経験済み。連れて行ったガイドさんにお金が入る仕組みですな。
そのあと、食事に連れて行ってもらえる。観光地の近くと言うこともあり値段は高い(昨晩の倍。それでも1人500円ほど)。そして味は普通。
いよいよ、明十三陵のうち、一番有名な定稜へ。明の皇帝のお墓です。ぱっと見は非常に普通の建物(写真左)なのだけど、地下に宮殿を模したお墓があるのです(写真右)。もう、ドラえもんの世界ですよ。地下工事マシンですよ。
大理石や金を惜しげもなく使っている。地下を掘って、岩を運ぶのにどれだけの手間が掛かったことだろう…。
その後、怪しい漢方の店に連れて行かれて、怪しいお医者さんに脈を見ただけで体の悪いところを告げられてしまう。わたくしは心臓が悪いらしい。6000円ぐらいの漢方をお薦めされるのだが、すぐに要らない、と答えておく。おじいちゃん・おばあちゃんの客なら、大概の臓器は悪いだろうし、運良く当たりでもしたら恐怖感を感じて買ってしまうのではないだろうか。ええ商売やのう。
その後、いよいよ本来の目的の万里の長城(八達嶺)へ。見よ、この傾斜を。場所によっては傾斜角が45°を超えてます。
ある程度の間隔で写真下のような要塞が現れます。昔はここで人が寝泊まりして警備をしたらしいです。写真に撮るとかっこいいのだけど、ここで寝るのは寂しかっただろうなぁ・・・。
観光客が多い方へ登って頂上へ。オフシーズンなのと夕方なのとでかなり人が少なくてよかった。
足はしんどかったのだけど登るのが楽しかったので、観光客が少ない反対側へ登ることに。こっちのほうが傾斜がきつい。そして、こちら側はあまり整備されておらず、頂上付近はかなり荒廃している。これが万里の長城の実体。建築されてからの長い年月で風化している。地面のブロックは散乱して、塀もなくなって手すりだけ。踏み外すと危険だからだろうか、警備員さんが付いてきてくれる。どうやら、こっち側に登っていたのは我々だけだったようだ。
反対側から降りるときには、足がフラフラに。上から見ると階段が隠れて見えない箇所もあるぐらい。断崖絶壁に見えます。帰りは、すべり台で一気にすべり降りる。
ディナーは宮廷料理のお店「美味珍」へ。お店の格はかなりよい。店員さんの対応もかなりよい。
宮廷料理ともなると味は濃くなくて、絶妙な味付け。細かい味付けの良さで勝負するのは日本も中国も同じのようだ。青梗菜もエビチリも激うま。チャーハンもふわふわ感を増すためだけの玉子の白身やカリカリの玉葱など衝撃の味。鹿の肉もスープもうめー。右下のフカヒレに見えるものは実はキノコ。フカヒレスープをかけて、いかにもフカヒレっぽく食べさせてくれるユニークな一品。
気になるものを好きなだけ注文して1人3,000円弱。この上なく幸せ。これを食べに来るためだけに来てもいいよ。物価が日本の1/10と考えると、3万円ぐらいの料亭で食べたことになるのか。贅沢やなー。
味に満足して、幸せなままホテルへ。
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